こんにちは
焙煎士の白井です。
2月の上旬に1週間グァテマラ・コスタリカの農園視察に行ってまいりました!
今回の視察での体験レポートお話ししていきます。
お楽しみに♪
コーヒーはフルーツ
以前から私は「コーヒーはフルーツです!」と提言しています。
なので焙煎も「コーヒー本来の果実感を楽しんでもらえるような味わいを引き出す」ことを最重要視しています。
ただ、今回皆様に謝らないといけないことがあります。
それは私は今まで「コーヒーはフルーツ」ということに確信が持てていなかったということです。
「うぉーーーーーーーい!!!!!」
と突っ込みたくなる気持ちを少し抑えて聞いてください。笑
私は今まで数多くのコーヒーに関する文献や、実際にコーヒー農園に行ったことのある方から現地体験のお話を聞くなどして「コーヒーはフルーツ」なんだという知識が備わっていました。
でもその知識とは実体験によるものではありませんでした。
なので「コーヒーはフルーツです!」と提唱しながら、どこか後ろめたさを感じていました。
今回の農園視察はそんなグレーな気持ちを一掃してくれる、私にとっては非常に有意義な経験となりました。
コーヒーチェリーはどんな味??
コーヒーと聞くと飲み物を連想する方が多いと思います。
コーヒーと聞いて焙煎されたコーヒー豆を連想した方はかなりの通です。
コーヒーと聞いてグリーンビーンズ、焼く前のコーヒー豆を連想した方は焙煎士かプロフェッショナルです。
コーヒーと聞いてコーヒーチェリーを連想した方はコーヒー農園にいかれたことのある方や生産者、それかコーヒー変態です。笑
コーヒーと聞いて生産者の顔が思い浮かんだ方は今晩でも私と一緒に飲みに行きましょう!!!笑
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と話が逸れましたが、コーヒーと聞いて液体を連想する方が大半です。
しかし、元を辿っていくとコーヒーは飲み物になる前は粒の形状をしています。
その粒はコーヒーチェリーと呼ばれる赤い木の実の種子です。
(黄色やオレンジ、ピンクのコーヒーチェリーもありますよ)
このコーヒーチェリーを私は以前からどうしても食べてみたかったです!
その夢がようやく叶いました!
皆さんはコーヒーチェリーがどんな味がすると思いますか!?
ちょっと予想してみてください。
10数えますね。笑
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10!!!
では答えを発表しまーす!
コーヒーチェリーの味は・・・・・
めちゃくちゃ甘ぁーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!
です。笑
品種によっても味わいは異なりますが、いずれもとにかく甘かったです。
花の香りがして蜂蜜みたいな甘さのものや、
完熟イチヂクのような濃厚な甘さのもの、
ガムシロップくらい甘いものもありました。
想像していたものよりも遥かに甘く、美味しかったのでバクバク食べてしまいました。
生産者の視線が怖かったです。笑
再確認
今回のこの経験を通して私のモヤモヤグレーな気持ちはスカッと晴れ渡り、
今では虹もかかってます。笑
今まで提唱してきた「コーヒーはフルーツ」ということは間違っていませんでした。
これからは胸を張って伝えることができます。
そして、より多くの方々に新たなコーヒーの魅力を伝えていきます。
苦味はどこからやってくる?
コーヒーはどんな味ですか?と質問すると大半の人が
「苦い」
というワードを発します。
これは個人的に非常に悲しいです。
なぜかって?
コーヒーチェリーはめちゃくちゃ甘いからです。
そのチェリーの種子がコーヒーになります。
フレッシュな焼く前のチェリーの種子もかじったのですが、
無味でした。全く苦味はなかったです。
では皆さんが連想するコーヒーの苦味ってどこで生まれるのでしょうか?
お気付きの方も多いはず。
そう、苦味は「焙煎」の行程で生成されます。
料理も一緒ですが、食材に火を加えていけば科学変化が起こります。
その中で新たな旨味、甘み、香りが作られますが
過度な火力は食材を焦がしてしまいます。
なんでも焦げたら苦いですよね。
コーヒーの苦味はこれによるものです。
だからコーヒーだって焦がさないように焼けば、苦くないんです。
うまく焼けばコーヒーチェリーの果実由来のフルーティな香りや甘みが楽しめるはずなんです。
今回の農園視察を経験し、以前にも増して苦くなく、そして後味が甘い余韻で終わるコーヒーを焼きたいという気持ちが強くなりました。
また試行錯誤の日々の始まり始まり~。
ワクワクしますね!泣笑
では今日はこの辺で!
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