新潟でコーヒーの焙煎士をしている白井渉です。
新潟駅前徒歩0分。毎週土曜日6-9時営業の『Days Coffee Roaster』というコーヒー豆屋を経営しています。
今日は当店のコーヒーの味わいに関してのお話。
<スッキリ>
当店のコーヒーを飲んだ顧客の感想は「スッキリしている」「飲みやすい」という言葉をいただくことが多いです。この2つはなんか味気ないとか、味わいが薄いという風に捉える方もいるのではないでしょうか。私は違います。この言葉を言われるとニヤニヤが止まりません。笑
スッキリ、飲みやすいはコーヒー業界的いうところの「クリーンネス」という言葉に置き換えることができます。クリーンネスとは「透明性」のことをいい、透明性の高い豆は品質が高いと評価されます。コーヒーで透明性ってなんだか難しい感じがしますが、濁り気のない要はスッキリ飲みやすいコーヒーのことです。
<水に絵具を垂らす>
これは私が焙煎する時にイメージしていることですが、とにかく濁りを無くすように焼いています。濁りとは渋味や苦味を指します。とにかく濁りを無くすことでその豆の個性が活きると思っているからです。
例えば水槽の中に水を入れ、そこに鮮やかな青色の付いた水滴を落とします。鮮やかな青色が水槽の中にゆらりと広がっていくのが分かります。
次に水槽の中に墨汁をいれ、鮮やかな青色の付いた水滴を落します。どうでしょうか。墨汁の中に落ちた水滴は見えなくなりました。
この例えでいう鮮やかな青色の水滴は、コーヒーでいうと「豆の個性です」
<理想のコーヒー>
豆の個性を感じてもらえるように、ベースは透明性を高めることに徹します。個性を引き出すというよりはベースを整えて、「自然と個性が輝く」そんな焙煎をしています。
濁りを無くし、透明感のあるコーヒー。これが当店の最低条件です。
ベースでしっかりと透明感を出すことが出来て初めて豆の個性をより引き出す焙煎ができるんだと思っています。
引き出せるという表現よりは豆の個性を「自然と感じる」。これが理想的です。
そして「美味しかった」で終わることなく、
「あれ？無くなってる」が究極の理想。
最後の一口を飲んだかも忘れるくらい、
もう一口飲みたくなるコーヒー。
そんなコーヒーを焼いたい。
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@dayscoffeeroaster
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